デザインパッケージ誕生秘話

デザインパッケージがどのように誕生したのかを説明する前に、まずは一般的なリフォームやリノベーションにおいてどのようにデザインを決めていくのか、そのメリット・デメリットなどをご説明します。

賃貸リフォームにおける一般的なデザイン決定プロセス

デザイン決定というよりは、どちらかというと、どのような設備や材料にするかを決める作業になります。
多少デザインに関係する部分としては壁紙(クロス)や床材などです。

それも壁紙や床材の分厚いサンプル帳を見せられて自分で決めなければならないことが多く、小さいサンプルでは仕上がりイメージがなかなかわかりづらいなか、悩んで悩んで決めた結果、完成してみると統一感がなかったりして、「やはり別の材料にしておけば・・・」と後悔が残るのはよくある話です。

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町のリフォーム店・工務店はデザインが苦手?

というのも、特に賃貸物件のリフォームにデザイン性を求められることが少ないことから、リフォーム会社や工務店にはデザインに強い担当者がいるケースが非常に少ないため、なるべく施主に決めてもらうほうが責任を負わなくて済むからです。

または施主であるオーナー様も「別に壁紙や床材なんて何でも良い」と考えている方も多いため、サンプルを見せて選んでもらう作業も省いて、各リフォーム業者が在庫しているものやメーカーや問屋との付き合いの中で最も安く手に入る材料を適当に使うケースが一般的です。

そのため、賃貸物件はどこもデザイン性とは無縁の画一的で平凡な仕上がりになってしまうのです。

リノベーションの一般的なデザイン決定プロセス

リノベーションの場合はリフォームと違って、ちゃんとデザインできる人(インテリアデザイナーなど)が個別にデザインを起こすことが多いです。

まずは打ち合わせの上、施工事例などを見ながら施主の好みをすり合わせし、作成されたデザイン2~3案のなかからより自分の好みのものを決めるというプロセスになります。

デザイン提案

この方法はデザイン費や企画設計費などが別で発生するか、見積もりに記載されていなくて工事単価にオンされることが多いため、料金が割高にはなりますが、自分好みの物件に仕上がるという点で、特に中古物件を購入してリノベーションする場合などには最適な方法となります。

ただ、このやり方を賃貸物件で行う場合に二つのデメリットが発生します。

1.採算が合わない

デザインや企画部分で料金が割高になるため、賃貸経営として見た場合に家賃を相当高く設定しなければ投資回収に見合わなくなる可能性が高い。

2.入居者の意見が反映されない

最終的に住むのは施主(賃貸オーナー)ではなくエンドの入居者であり、その入居者がデザインを気に入るかどうかわからないまま決定しなければならないため、デザイナーやオーナーの自己満足に陥ってしまい、個性的な物件を作ったのに選ばれない、ということになりかねない。

そこでそういったデメリットを払拭し、良いとこ取りをしたのが当社のデザインパックです。

入居者が選んだデザインをパッケージ化

一番の違いは、20代女性、30代男性、DINKS(子供がいない共働き夫婦)・・・など入居者になりそうな、あらゆる層に意見を聞いてから作っているデザインのため、入居者に選ばれることが保障されているという点です。

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※デザイン開発当初は「選ばれるだろう」という仮説でしたが、すでに各デザインパッケージでの施工事例が豊富にあるため、入居者に選ばれることを実績でも証明できています。

パッケージ化によりデザイン費が不要

さらにパッケージにしたことにより、個別のデザイン費や設計費が発生しないため、フルリノベーション物件と同じくらいのデザインインパクトを割安に作れるのです。

また、同じデザインでの施工事例が豊富にあるため、仕上がりイメージが明確にわかることで、完成してみたらイメージと違ったということが非常に少ないです。

唯一のデメリットとしては、自分で色々決めたりすることもなく、個別にカスタマイズすることも少ないので面白味に欠けるという点です。

選べなければこちらからもご提案します

ただ、デザインパックもどれにすれば良いかわからない、というオーナー様も多いので、その場合は、物件の所在エリアにどんな年代性別の人が多いのか、競合となる物件にデザイン性のある物件は存在するか、などこちらで調査したうえでどのデザインパックが良いかご提案いたします。