洗濯

当社にご相談される賃貸オーナー様にも洗濯機置場のことで悩まれている方が非常に多いので、今回は、賃貸物件(特にワンルーム)に洗濯機置き場を作るうえで知っておくべきことを、この記事だけ読めばすべて理解できるようにまとめました。

賃貸物件で洗濯機置場がないと借り手がつかない?

賃貸物件の空室対策を検討する上で、洗濯機置場あるかどうか、というのは一つのポイントになります。特に築年数が経っている物件は、洗濯機置き場が室内になく、ベランダや廊下など、室外にあったり、ひどい場合は室外にすら置き場がないという物件もあります。

室外であったとしても、洗濯機置場が一応、形としてあれば、それ以外の部分でしっかりと差別化をして満室にすることも可能です。

ただ、洗濯機置場自体がない、つまりコインランドリー利用を強いられる物件というのは、現代において入居付けはかなり厳しいと言えます。

洗濯機置場はどこに作るのが一般的か?

浴室に脱衣所があって、そこに洗面台が置いてあるような場合は、そこに作るのがベストですが、空室が続いている物件であれば、そもそも脱衣所などない、という物件がほとんどでしょう。ですので、一般的に給排水が取りやすいという理由で、キッチン横にスペースがあればそこに作るのがほとんどです。

こんな感じです↓(リノベーションはまだしていない状態です)
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どれくらいのスペースが必要?

洗濯機用の防水パン(洗濯機本体を置く受け皿の部分)のサイズですが、日本国内の防水パンの定型サイズは主に3種類あります。

1.幅640mm×奥行き640mm
2.幅740mm×奥行き640mm
3.幅800mm×奥行き640mm

賃貸物件の場合は、スペースをたくさん取れない場合が多いので、640mm(64㎝)×640mm(64㎝)サイズが主流です。

特にワンルーム・1Kなどの狭い物件の場合は廊下にキッチンがあり、廊下自体の幅も狭いので、640mmの防水パンを置くと邪魔になる場合もあるので悩ましいところです。

洗濯機置場増設に必要な工事

1.給水管を新たに作る

給水管(水道の蛇口)を洗濯機用に新たに作ります。そのために、キッチンの背面などの水道管から分岐させて洗濯機置場のあたりまで水を引っ張ってこれるように工事します。

その際、当社では可能な限り壁裏に隠ぺいして給水管を通しますが、一般的に予算が限られている場合や、内装工事を同時に行わない場合は露出配管と言って、壁の上に給水管を配管して、それを隠すためのモール(プラスチックのカバー)を被せるやり方になります。

あまりカッコよくありませんので、なるべくなら全体リフォーム時にあわせて壁内隠ぺい配管にすることをおすすめします。

2.排水口を新たに作る

洗濯した水を流すために、排水口を作って、その水が排水されるように既存の排水管につなぎます。この時に、水は高いところから低いところに流れるため、洗濯機の排水口より、つなぐ場所は低くしなければなりません。これを勾配を取ると言いますが、例えばキッチンの排水に接続する場合、あまりキッチンから離れた場所に洗濯機置場を作ってしまうと、勾配が取れなくなるので、真横に作るケースが多いのです。

3.洗濯機の電源用にコンセントを作る

ほとんどの場合はコンセントがありませんので、新しくコンセントを作ることになります。これも、内装工事をやるタイミングであれば、壁内に隠ぺいで配線をしますが、同時に内装工事をやらない場合は露出配線と言って、壁の上に配線をしてモールで隠すやり方になってしまいます。

洗濯機置き場を作る費用(価格)の相場・目安

防水パン本体や水栓(洗濯機を取り付ける専用のもの)の部材だけの値段は高くないのですが、上記で説明した給水と排水と電気の工事費以外に、壁や床を部分的に開口(穴を開ける)したり、その部分を復旧する費用なども発生します。

■見積もり例
・洗濯パン本体     / 1万円前後
・緊急時止水機能付水栓 / 1万円前後
・コンセント工事    / 1~1.5万円前後
・給排水接続工事    / 5~8万円前後
・周辺内装復旧工事   / 3~5万円前後
・その他諸経費     / 1~2万円前後

合計で15万円~20万円くらいのお見積りが単体で依頼する場合の平均的な料金ですが、室内全体のリフォームをする時についでに頼めばもう少し安くなる可能性もあります。

(※当社でも室内全体を改装するリノベーションパックとセットであれば割安で工事が可能ですが、洗濯機置場増設の単体工事のみでのお取り扱いはしておりません。)

どうしても洗濯パンを置くスペースがない物件はどうするのか?

最終兵器はキッチンの下に収納できる!?超小型洗濯機というのがあります。

ビラハウジングさんという会社が出している商品で「せんた君」という有名な商品があります。
これはなんと小型洗濯機をキッチンの下に収納できるという、まさに狭いワンルームにうって付けの商品です。

当社でも過去オーナーさんの希望があって取次で設置したことがありますので写真を載せておきますね。
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サイズは小さいですが、Yシャツを11枚洗えるということで、一人暮らしなら何とか不便なく使えるギリギリのサイズです。

ただ、この洗濯機をキッチンの下に収納するためにはキッチンを加工するか、加工できない場合はキッチンごと交換しなければならないため、費用的には洗濯機置場を作るよりは高くなります。

ただ、洗濯機を置くスペースが取れず、どのみちキッチンも古いので交換も考えている、ということであれば、こちらのやり方をお勧めします。

洗濯機置場を作った、なのに空室…。にならないために

洗濯機を置く場所が室外にも室内にもない物件というのは、そもそも部屋探しの段階で選択の対象から除外される可能性が高いので、あなたの部屋のウィークポイントがその一点だけなら是非、洗濯機置場の増設を検討したほうが良いです。

ただ、他にもたくさんダメなポイントがある物件で、単純に洗濯機置き場を作るだけで空室解消できると考えるのは間違いです。

洗濯機置場がないと、そもそも選択肢に入らない。というだけの話で、洗濯機置場があるのに、空室の物件は世の中にたくさんあります。(選択肢には一応入るけど他の物件に負けているということです。)

『洗濯機置き場があるからこの部屋にしよう!』と選ぶ入居者はいませんよね。
つまり、「洗濯機置場有り」はあくまで最低限の足切条件です。

どちらかというと、それ以外の要素で入居を決めるがほとんどです。

そのあたりも踏まえて、せっかく洗濯機置場を作ったのに空室が解消されない、ということにならないよう、しっかりと物件全体の魅力アップを検討してみてください。

もし空室が続いてお悩みの場合は、賃貸物件の空室解消に特化した定額パック料金制のリノベーションがおすすめですよ!

(※当社ではあいにく洗濯機置場増設の単体工事のみでのお取り扱いはしておりませんので、単体工事ご希望の方は近所の水道工事店などにご相談ください。)