賃貸物件のリフォーム・リノベーションを検討する際、室内の壁をペンキで塗装しようかどうか迷っている方のために、塗装のメリット・デメリットをお伝えします。
この記事のポイント
なぜ壁紙ではなく塗装なのか?
賃貸物件の壁には、ほとんどの場合、壁紙(クロス)が貼られています。これがおしゃれとは程遠いもので、量産クロスと呼ばれるザラっとした厚手の質感のものがほとんどです。
一方でおしゃれなカフェやレストラン、洋服屋などさんを見ると、なかなか気が付かないかもしれませんが、まずほとんどの場合、壁や天井をペンキで塗装仕上げしています。
やはり、あのおしゃれ感を手っ取り早く出すにはクロスより塗装なのです。
<こちらの記事でも詳しく説明しています>
空室対策では室内の壁天井に特徴を出すのが有効です。
塗装をおすすめする理由(メリット)
1.部屋がおしゃれになることで空室リスクや賃下げ競争とは無縁に
とにかく、玄関を入った瞬間に他の物件とは圧倒的に違う雰囲気になります。同じ白でもクロスとは質感が全く違います。
当社でリノベーションをする物件は塗装仕上げが基本なのですが、ほとんどの物件が1~2組目の内覧で入居が決まっています。
また賃料も平均して元家賃の10%程度はアップ可能です。
<こちらの記事でも詳しく説明しています>
賃貸の内装にデザインが必要な理由
2.退去後の原状回復が楽
クロスの場合は、一か所汚れがつくと、少なくとも一面は貼り替えなければなりません。また一面貼り替えると隣の古い面との色の差が気になるということで、結局全部貼り替えになるケースも多いです。
一方で塗装の場合は部分的に塗装(タッチアップ)が可能ですので、周囲の色味にあわせて調色をしながら塗装をすれば全部塗装し直しということはありません。
また、材料もホームセンターなどで入手可能ですので、コストダウンのためにオーナーさんが自分でタッチアップされる方も多いです。
3.廃材が出ずにエコ
クロスの貼り替えとなると大量のごみ(剥がした壁紙)が出ます。一方で塗装の場合はゴミが出ませんので非常にエコです。
塗装のデメリット
1.クロスから塗装に変える時に手間がかかる
現状はクロスを貼ってある状態だと思いますので、その状態から塗装にするには、クロスを剥がして、下地処理をしっかり行ってから塗装をする形になります。最初は色がなかなか乗らないので何度も塗り重ねることになります。
そのため、クロスからクロスに貼りかえるよりも、一番最初は少しコストがかかる場合があります。ただ、その分は後の原状回復コストで十分相殺可能です。
2.住み始めに塗料のにおいが残る場合がある
ペンキは揮発しますので、時間が経てばにおいはなくなります。
ですので、最初に十分換気しておけば、においはほとんど気にならないレベルになりますが、換気が不十分な場合は住み始めににおいが気になるというケースがまれにあります。
ただその場合も換気をしっかりしてもらうことで解決します。
クロスと同じ金額でリノベーションが可能です
特にクロス仕様から塗装仕様に一番最初変更する時に、下地処理等に非常に手間がかかるため、リフォーム会社さんによっては塗装をやりたがらなかったり、金額が高く設定されている場合があります。
その点、イエスリノベーションでは、クロス張り替えの場合も塗装仕上げの場合も、同じパッケージ料金でリノベーション可能です。
ただ、壁と天井の塗装だけお願い、という単体工事はやっていませんので、床材や照明なども含めてトータルでデザインをガラッと変えるパッケージでのご提供になりますが、空室はあっという間に解消します。
劇的に変わった室内をビフォーアフターでお見せします
最後に、せっかくですので、この物件が塗装を活用したリノベーションによってどれくらい変化したか、全体の施工前、施工後の写真を参考までに掲載しますね。
【ビフォー】
【アフター】
同じ物件とは思えないくらい変わりました。
どのみち、全面的なリフォームが必要な物件であれば、わざわざお金をかけて平凡で普通な物件にしてしまうのはとてももったいないです。お金をかけたのに、ごくごく平凡な見た目になってしまった結果、空室が続く部屋はたくさんあります。
でも、この写真のように、ここまで「あきらかに他の賃貸物件とは違う」というレベルまで差別化すれば空室とは無縁ですし、「家賃をもっと下げて欲しい」と交渉されることもありません。
なかなか空室が埋まらず、これから何か月も空室が続く見込みなら、攻めのリノベーションで家賃アップ&満室化を狙ってみませんか。
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